 わたしの人生における目標のひとつに、多くの世代を巻き込み、地域を問わず、スポーツそのものの社会的地位を高めていくこと、そんな大それた目標があります。そこに、それだけの価値を感じているのは、スノーボードというスポーツと出会ったことから始まっています。
今、私は仕事が生活の中心です。どんな仕事か?それは、フィットネスクラブの運営、トレーナー、インストラクターとしての現場接客・指導、スタッフ育成、それらすべてに関わることなど。海外での競技活動やリハビリ期間を除けば、実質1年半という実務経験に過ぎませんが、”この学びの過程の先に描く未来は必ず実現させたい”、そんな想いが内心燃えあがっています。
2020年、東京でのオリンピック開催が決定しました。招致プレゼンでは、印象に残るフレーズが、日本人一人ひとりから世界各国へ向け、発信されました。その中でも、最も心に残ったのは、「オリンピックムーブメント」という言葉です。
それは、、、 「スポーツを通じて、友情、連帯、フェアプレーの精神を培い、相互に理解し合うことにより世界の人々が手をつなぎ、世界平和を目指す運動」、を意味しています。
大学時代の授業にて、初めて耳にした言葉でした。4年に一度のスポーツの祭典に、どんな形であれ、役割の一端を担いたいと考えています。未来をつくる子どもたち、今をつくる大人たち、そんな大人たちを支え育ててくれた先人の方々、それらのつながりをスポーツを通じ、”未来永劫つなぎ続けること”、それがスポーツに生きている1人として果たすべき使命だとも感じています。
未来への仕事もそうですが、今わたしのチャレンジの一つとして、トレーナーというカラダの問題解決の一役を担う資格を取得する準備をしています。これまでは仕事を行いながら競技や遠征もあることから、スケジュール的にも受験が難しいものでした。今期はそれが可能になりました。受験するのは、健康運動指導士、NSCA認定パーソナルトレーナー、NSCA認定ストレングス&コンディショニングコーチという三つの資格になります。全部を合わせると教科書は2500ページ弱の量で、それぞれ10月末と11月末の受験です。
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運動、スポーツ、競技、フィットネスを通して、送りたい人生を送れる活き活きとしたカラダとココロであれること、それらが夢や、願う未来をも体現する最も大切なことだと考えています。 その中で、雪の上で、スノーボードを通して(もちろんスキーでも)、自然の雪山のなかで、触れ合いとしての楽しさやカラダの発育発達にともなう身体的な運動能力を育むものができたらと考えています。
カラダを動かすことは、リアルに肌身で変化を感じることができます。そこには、上手くいくことや上手くいかないことを通じ、感性が高められ、その中で新たな「やりがい」や「生きがい」も生まれます。 スノーボードに支えられ、生かされてきた1人として、現在の仕事を通しても未来でのアクションを通しても、これからもスノーボードやウィンタースポーツに触れ、はたまたそれを生きがいと感じる次世代が育っていく、足がかりとなれたらと願い、動いていきます。
今回は、その第一歩を綴らせて頂きました。今季は、また昨シーズンとは活動のフィールドが異なりますが、雪の上に上がれずともイメージのままの最高の滑りができるよう新たなイメージへのチャレンジです。そして、スノーボード、スポーツ、ウィンタースポーツ、フィットネス、それぞれの未来のためのチャレンジがすでに始まっています。
白川尊則
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