昨年、この企画で引退を発表し、充実したシーズンを送り、締めくくりました。プロ登録20年、最終年のランキングAL4位。 まあまあだと思います。
 昨シーズンは、初心に返り、オフトレーニングも真剣に、取り組んでシーズンインしました。ヨーロッパでトレーニング中に、ギックリ腰に、なってしまったのが残念でした。 滑りの調子が一番上がって来た時だったので、日本でのシーズンが1か月程静養が必要で滑れなかったのは悔しいところです。それから徐々に調子を上げていき、何とか大会までにはまともに滑れるようになりました。 すべての大会当日、早起きをし、ランニング・ストレッチをして大会へ挑んだ。もちろん、体は動くし、体調も良く、悔いの無いツアーを回れました。 プロ昇格後は、こういった行動を習慣にしてきましたが、いつしかしなくなりました・・・。 慣れ? モチベーション? 勝負へのこだわりが無くなったのか? 20年間変わらず出来ていたら、もっと勝ち星が増えたと思う。だらだらとプロを続けるより、初心に返り、ルーキーの気持ちで20年目のツアーを回れて良かったと思う。やはり、プロとはみんなの憧れの存在でいなければならないと思う。 現在では、高額な板・ブーツ・バインをスポンサーして頂き、その道具の良さを滑りで見せ、結果へつなげる。 カッコイイウェアーやゴーグル、ヘルメットを身にまとい、スタイリッシュに滑り、注目をあびる。そのスタイルや人柄でスポンサーが付き、もっとカッコイイ存在になる。 プロとは、何の競技でも憧れの存在でなければいけないと思います。 人それぞれ考え方や取り組み方は違うと思いますが、そんなライダーが増えたら、この業界はもっともっと盛り上がると思います。
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 先シーズン最後のプロ戦「King"KUDO"FINAL Cup」 まさか、自分の名前が大会名になるなんて・・・。 はっきり言って、恥ずかしいにもほどがあるって思いましたが、最後なので気持ち良く受け入れました(笑) 前日にはパーティーも開いて頂いて、家族で参加!本当にスノーボーダー冥利に尽きました。これも、立ち上げから企画運営までやっていただいた、吉岡健太郎とライオンアドベンチャー、協賛各社が無ければ、実現しなかった大会。 そして急な開催で、平日にも関わらず、エントリーしてくれた選手達。スノーボード仲間に支えられ、家族に支えられ、スポンサーに支えられ、幸せなプロ人生でした。 こうやってプロ昇格後20年をふりかえると、スノーボードバブル期から始まり、良くここまで職業としてやってこれたと思う。本でも出したい気分です(笑) 裏話ですが、私も雫石スキー場か安比高原でプロ戦を企画していました。菅平のプロ戦が大雪でキャンセルになり、どうしても、もう1戦大会を開催したくて企画しましたが、予算や様々な事情で実現には至りませんでした。 偶然にも、健太郎が白馬で同じ様にプロ戦を企画していたので、私の集めたスポンサーを白馬の大会へ協賛して頂き、実現へ至った経緯があります。 もちろん、予想以上に協賛が集まり、昨シーズンのプロ戦では一番豪華な大会になりました。初めての試みでしたが、みんなで力を合わせれば素晴らしい大会が出来る事を証明できたのではないかと思います。
今後は、大会・キャンプ・Jr育成など、色々とやりたいと思います。まずは、アマチュアに戻り(心はプロ)、やり残した事をやりたいと思います。
20年間、本当にプロスノーボーダー工藤英昭を応援して頂き、ありがとうございました。 アマになっても、変わらず応援よろしくお願いします。
一生スノーボーダー 工藤英昭
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