
「今年は僕がコーチをします!」。 この言葉で、先シーズンのコーチングは杉本さんにしていただけることになりました。夏はニュージーランドで、冬も見ていただけるのはとても嬉しかったです。
先シーズンは杉本さんとずっと行動させていただきました。 西は広島、東は群馬まで。ずっと一緒にいさせていただいたことで、杉本さんの凄さを改めて感じました。 どこへ行っても各地に必ず、知り合いの方がいて、そこにいるだけでたくさんの方が集まってくるような、そんな存在感がありました。 試乗会やSGライドウィークで来てくださる方達はみなさん杉本さんのことをご存知で、まさに「レジェンド」。その名の通りでした。
「人間の成長なくして、技術の成長なし」
これは一番はじめに教えていただいたことで、一番大切なことだと思っています。 日々成長することで、スノーボードが上手くなっていくのだと思い、「日々努力、日々成長」がわたしのモットーです。 その日々の積み重ねが、人を作り、人間性が存在感や影響力になっていくのだと思っています。 人としての成長があるから、スノーボードの成長がある。 忘れてはならないことです。
「いつも笑顔でいること」
杉本さんは、高熱で寝込んでも笑顔でした。 第一印象は怖かったとよく言われるわたしは、すぐ無表情になってしまうのでシーズン中はよく、「笑顔!笑顔!」と言われました。笑顔は周りを明るく出来るもので、コミュニケーションをとる上で一番大切なことだと思います。 笑うと観音様みたいらしいので(笑) 疲れたときこそ笑顔!ずっと心がけています。
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「答えを求めすぎないこと」
これはわたしが先シーズン一番言われたことです。 なんでも結果や答えを欲しがります。無意識に。 この大会は勝てるはずだった、と思ったことがあったのですが、それこそ答えを求め過ぎていました。 勝てなかったということは、自分にはまだ何かが足りなかったということです。 結果は大切ですが、そこまでの過程はもっと大切です。 一分一秒を無駄にせず、行動し、積み重ねる。 それが結果に繋がるのだと思います。
 こうしなさい、とは言わず、まずわたしの意見を聞いて、それからアドバイスをしてくださいます。それが、わたしにとって理解や吸収のしやすいコーチングでした。
杉本さんの自然に出るすべての行動がかっこよかったですし、尊敬しています。そして、それが今わたしに必要な人間としての成長だと思います。 杉本さんのようなかっこいいプロスノーボーダーになり、今後わたしがそのように思っていただけるような存在になっていきたいです。
勇上華子
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