 自分のバックボーンとなるものはなんだろうと考えたとき、ひとつに絞るのはとても難しいのですが、あえて、ひとつ選ぶとすれば、高校生のときの経験が大きく自分の考え方に影響を与えているのではないかと思います。 周囲の勧めでなんとなく入った学校だったのですが、入学後の説明会で 「この学校の情報処理科では、県内で唯一、高校生では取得の難しい国家資格の合格者を、2年にひとりずつ輩出しています」、という話を聞いたことがきっかけで、 「せっかくそんな実績のある学校に入ったからには、その資格の合格を目指して頑張ってみよう」、と考えました。 ただ、その後、情報処理というものに特別興味があったわけでもない私が、2年にひとりしか合格しない資格に受かるわけがない、と考えてしまうようになり、途中で合格することをあきらめていました。そんな中、まわりの友達からの励ましの言葉がきっかけで、再び、合格を目指して頑張ることができ、なんと、信じられないことにその資格に合格することができたのです。その事を経験して以来、どんなに高い目標でも、あきらめずに頑張り続けることが大切だと考えるようになり、また、周囲の人の応援の力のすごさを実感しました。
 そして、次に自分に影響を与えたことを挙げるとすれば、大学卒業後の約7年間のシステムエンジニアとしての経験です。 一般的に忙しい仕事として知られている通り、繁忙期には納期に追われ、夜遅くや休みの日に働くこともかなり多かったです。一年中忙しいわけではなかったのですが、冬に忙しくなる事が多く、大学生の頃に趣味として始めたスノーボードとは5年間ほど離れることとなりました。 ただ、大変だからこそ、非常にやりがいも感じられる仕事で、多角的にものを考える能力や発想力、忍耐力など、仕事を通して得るものが多く、当時の経験は自分にとってはかなり貴重なものとなりました。
 一方で、スノーボードをやりたい気持ちもあり、このままの生活を続けたとき、将来後悔しないかどうかを真剣に考えるようにもなりました。 何年も悩んだ結果、少し大げさかもしれませんが、 「明日死んだとしても後悔しない生き方をしたい」、という結論に至り、大好きでやりがいもある仕事ではありましたが、不器用な私にとって、スノーボードとの両立が難しかった当時の職場から離れることを決意しました。
 現在はSE経験と資格を活かした仕事に携わっています。 スポーツ経験がほとんどなく、競技としてスノーボードを始めたのが30歳を過ぎてからと、経験年数もかなり浅い方だと思います。普通に考えたら、ベテランの先輩たちや若くて体力のある選手達と競えるわけはないと思ってしまうのですが、過去の経験 を思い出し、なにごともやってみなければわからないという考えのもと、あきらめず、プロスノーボーダーと仕事の両立を目指して日々トレーニングに励んでいるところです。
 過去の経験を通して、何事においても自分ひとりではなにもできず、周りの人の協力があってこそ今の自分があると思います。 これからも感謝の気持ちを忘れることなく目標に向かって日々努力して行きたいと思います。
 最近の日課は出勤前の自転車の早朝トレーニングです。 朝5時頃から30〜40キロ程度走っていて、休憩場所にある2連水車の前で写真を撮るのが習慣となっています。 最近はネタ切れで困っているので、良いアイディアがあればアドバイスお願いします!
小北聖子
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