 僕は、現在大学一年生の18歳です。 海外へ滑りに行くわけでもなく、滑り込む日数で考えたら、他のライダーより少ないかもしれません 。また中学の時、大会のジュニア部門でも成績を出していないような選手でした。 その中で効率のいい練習環境を与えてもらい、さらに人との繋がりを広げてくれたのが、通称、別谷(元私立登別大谷高等学校)で過ごした3年間でした。 ここの高校は、僕たちの代で最後となってしまい、現在高校は統合し、十数年続いたスノーボード部はなくなってしまいました。ここのOBは、アルペンやクロス、ハープパイプなどの種目で世界と戦うような選手を数々排出してきたスノー ボード名門校と言えるはずです。この高校のスノーボード部顧問をされていた宮武先生からのご紹介により入学を決意しました。実家の新潟県から、遠く離れた北海道へ行き、寮生活を行いながら過ごしたスノーボード生活は、ものすごく充実し成長できたと思います。 ここで僕が気づかされた事は主に二つあります。 まず一つ目は、トレーニングの大切さです。学校での授業を終えて放課後、オフシーズンは毎日走り込みや体幹や下半身のトレーニングを嫌になるほどしました。OBの話を聞くと、僕たちの代は甘かった方らしいですけどね(笑)。 しかし、毎日のトレーニングによる成果は、 雪上に上がった時に、ものすごく実感しました。具体的には雪上トレーニングの時に、「ゲート練習で本数を回しても疲れが出でこない」、「ゲート内でのリカバリーがものすごく楽なる」、などがあります。これは、大会でも繋がり、全日本で結果をだせたのもトレーニングのおかげだと思っています。また高校という事もあり、僕と年代が近い先輩や選手と練習ができ、皆で楽しく競い合って高める事ができたのもよかったと思います。 二つ目は、人との繋がりです。 最初は、高校の先輩からの上下関係を教わる事から始まりました。そこから先生の繋がりで知り合った人、先輩の繋がりで知り合った人、大会で知り合った人と、たくさんこのスノーボードのおかげで人と繋がる事ができました。そのおかげで今の僕があると思うので、大切にしていきたいです。スキー場で知り合いと会って話すのも楽しく、そこから一緒に滑るのも楽しく、スノーボードはやはり僕の生活の中には、なくてはならないものだと思います。
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 現在は、祝!世界遺産の富士山の麓にある日本一標高の高い大学、健康科学大学で、国家資格である理学療法士になるために勉強しています。理学療法士とは、内臓器官や筋肉、骨に障害を持った人の回復をサポートするリハビリテーションが主な仕事なのです。就職先も病院や、介護施設、リハビリテーションなど様々な所があり、今注目されている職業の一つです。毎日、運動学、生理学、解剖学など様々な授業があります。いくつか紹介すると、解剖学では、約200ある骨の形、名前、またその倍はある筋肉の名前、役割などを学びます。また生理学では、神経細胞や筋細胞のしくみを学びます。これを学ぶ理由として、やはりスノーボードが絡んでいます。スノーボードがきっかけで起きてしまったヘルニアの病状の管理が自分自身でできるようになること。後は、骨、筋肉の効率的な使い方を知り168cmという小さい身体で常に勝てる滑り方を探すためです。今は、骨や筋肉を覚えて、それらの構造を理解している最中です。頭があまり良くないので、勉強ばかりで、オフトレーニングの回数や山へ行き活動する日数が少なくなりそうです(笑)。目指せ!理学療法士!!
 今シーズンは高校生活の時のように満足する練習ができません。しかし、オフシーズンに勉強した事をいかして、ただ滑るだけではなく頭で考え自分の身体でできる最高の滑りをしたいです。自分のできる最大限のパフォーマンスができるように努力したいです。また、高校の時できていなかった活動を今シーズンにはたくさん挑戦してチャレンジしていく年にもしたいと考えています。今シーズンの活躍に期待しててください! またスキー場で見かけたら声をかけてくださいね!
佐藤圭
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