 正直、わたしは運動が嫌いでした(笑) それは小さいときからそうで、ずっと家で遊んでいました。 これじゃ、どんどん太っていく!!、と両親が思ったらしく、その時お父さんがハマっていたスノーボードに連れていかれたのがスノーボードと出会ったキッカケでした。それが、幼稚園の頃です。 初滑りの思い出は、立つので精一杯で、ただ斜面が怖かったのを覚えています。 その頃はだいたい年に1回くらい滑りに行っていました。 小学生になって、毎回レンタルだった道具を買ってもらえることになりました。両親はすぐやめると思っていたらしく、その時買ってもらったのは中古の一式でした。 でも、自分の道具を持つようになってからは、スノーボードを本気で始ました。お父さんがスノーボードをしていなければ、わたしはスノーボードをしていないと思います。この時は、ただ滑りに行っているだけの感覚でしたが、今思えば、お父さんがスノーボードをしていてよかった、連れて行ってくれてよかったと心から思います。
本格的にスノーボードをはじめ、毎週滑りに行くようになりました。ホームゲレンデは滋賀県にあるびわ湖バレイ。 朝一から最後の最後までお父さんと滑っていました。 ずっとお父さんに教えてもらっていたのですが、分からないこともでてきて、たまたま福井県にあるスキージャム勝山に滑りに行った時に、スクールに入れてもらえることになりました。その時の内容は覚えていませんが、楽しかったということははっきり覚えています。 それから、ジャムではレッスンを受けさせてもらい、その他の日はびわ湖バレイで練習するというふうにしていました。そうしているうちに、スキージャムのスノーボードスクールで片山さんに教えていただいたことがあり、その時にバッジテストの4級を受けてみないかと勧めてもらい、4級を受けて合格。それから、級をひとつずつ上げていくことが楽しくて1級合格が目標となりました。 この頃ターンをするのが好きで、カーヴィングに強い執着を持っていたわたしは、アルペンがしたくてしょうがなかったです。 1級を合格し、念願のアルペンへ転向。まだその頃はフリースタイルもしながら、アルペンをしていました。次にレッスンを受けさせてもらった時は、アルペンで片山さんに教えていただき、この時の片山さんの滑りにわたしは衝撃をうけ、感動しました。これがカーヴィングなのか!!、と。その時の片山さんの滑りは今でも鮮明に覚えています。これがアルペンをしよう!!、と思ったきっかけです。
片山さんはわたしにとって、スノーボードの楽しさを教えてくださった方であり、アルペンをするきっかけをくださった方です。 片山さんと出会ったことでスノーボードの楽しさを知り、ターンをする楽しさを知りました。初めてのレッスンがスキージャムのスクールでよかった。そう、思います。 その後、びわ湖バレイで練習をしていた時にスノーボードスクール校長先生の久保さんが声をかけてくださいました。滑りを見てもらったり、道具を見てもらったりしていた時、はじめて板がもうだめなことが分かりました。
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次のシーズン、久保さんの勧めもあり、FULLCARVEにすることに。 これが、SGとの出会いです。 その後、びわ湖バレイに籠らせてもらい、そこで初めての経験をたくさんさせていただきました。久保さんはわたしにたくさんのことを教えてくれた方であり、SGに乗るきっかけをくださった方です。一緒に滑らせてもらっている中でゲートの楽しさを感じました。それがきっかけでレースにのめり込みました。
その後、小学生の頃からずっと行きたかった念願のニュージーランドへ!!そこで初めて杉本さんのコーチングを受けさせていただきました。それで、自分の滑りが変わったなと、自分でも感じました。杉本さんには技術面だけでなく、メンタル面でも指導してもらっています。 ある時に、 「挑戦者であって、格下ではない」、と教えていただきました。メンタルの弱いわたしにとって、この言葉は大きな自信となりました。杉本さんはわたしに技術面、そしてメンタル面でも勝つ自信をくださった方です。このことでわたしは大きな自信を得て、この自信はわたしを成長させてくれました。 ニュージーランドでの経験はすごく貴重なものです。
先シーズンからは、岐阜県のダイナランドで西原さんに教えてもらっていて、ニシさんは常に私の考えを和らげてくださる方です。 結果を残さなければならないという固い考えを持っていた私に 「記録に残る選手より、記憶に残る選手になるほうがいい、と言われました。この言葉がわたしの考えを大きく変えました。 それからは気持ちに余裕ができて、思い切って滑れるようになりました。わたしは記憶に残る選手になりたいと思います。 大会前、大会後、ニシさんは必ずアドバイスをくださいます。 それは、緊張でガチガチになるわたしにとっていつも気持ちを楽にしてくれます。
この方達との出会いはわたしの一生の宝物であり、この出会いがなければ今のわたしはありません。 出会わせてくれたお父さん、スノーボードの楽しさを教えてくれた片山さん、SGと出会わせてくれてゲートを教えてくれた久保さん、いろいろな面で成長させてくれた杉本さん、そして、わたしの考えを変えてくれた西原さん。 この人たちのためのも、全力で努力し、なりたい自分になり、夢を叶えることが最大の恩返しになるとわたしは考えています。 そして今後、わたし自身がこんな存在になりたいです。 そう思うようにさせてくれた、 これまで出会ったすべての人に感謝します。 そして、これからの出会いすべてを大切にします。
これからも観音様のような笑顔で頑張りますので よろしくお願いします!!
勇上華子
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