レースもいよいよ終盤ですが、振り返ってどうですか?
吉岡健太郎(以下、健太郎) 今シーズンから本格的にFISワールドカップをまわり始めて、だいたいの感じは掴めてきました。今の自分に足りないのは完走する力なので、予選2本を滑りきれれば、必ずファイナルには行けるという感触はありますね。
健太郎にしては慎重な言い回しだね
健太郎 (笑)、最初はコケたら終わりだなとか、大丈夫かな、みたいな弱気なところがあったんですけど、今は心と体を一体化させればファイナルに行くことは難しいことではないと思うので、時間の問題だとは思っていますよ!
海外での転戦が続きますが、生活面は大変じゃない?
健太郎 一番困るのは食事ですね。道産子としては、ラーメンとかスープカレーが大好きなので、そういうものは食べたくなりますね。2ヶ月とか海外での生活になると、禁断症状が出て、手が震えてきます(笑)
旅のハプニングとかも多いんじゃない?
健太郎 僕、少々のことは気にならないタイプなのであんまり気にしないですね。 空港で荷物が出て来ないとか、飛行機が遅れて乗り継ぎ便に乗れなかったくらいですかね。自分の力ではどうにもならないことは気にしないようにしてます。
海外で受ける刺激も多いと思うんだけど
健太郎 ヨーロッパのゲレンデは広くて、雪もいい状態であることが多いから、環境面は最高ですね。そこでレベルの高い選手と身近に滑れると吸収することは多いです。でも、自分がそういう選手たちと遠い存在とは感じないので、あとは結果でそれを示したいですね。
今まで国内でやってきたレースと海外のレースの違いはある?
健太郎 国内レースだと大転倒しない限りは、多少ミスしてもある程度の順位に着けられると思うんですけど、ワールドカップでは同じようなタイムに選手がひしめいていますから、ひとつのミスで下手をすると予選2本目に行けない可能性があるくらいシビアな世界です。その緊張感は国内とはケタが違いますね。ゲートのセッティングにしても、国内だとバラツキがあるというか、やはり世界標準なゲートセットでやった方が選手はどんどん伸びていくんじゃないかと思いますね。
海外転戦中のオフの過ごし方は?
健太郎 まずはたくさん寝ます(笑)あとは軽い運動をすることですね。例えばバイクを漕ぐとか、散歩するとか、室内でできるコアトレーニングなどです。ゆっくりするんだけど、血流を良くしておくような程度の運動はしますね。 あとは長風呂!バスタブにお湯をためて、日本のドラマとかDVDで観ながら一時間くらい浸かって、その後ストレッチしてます。気分転換も必要なので、少しワインを飲んでみたり、街を歩いたりして訪れた国を少しでも知るのも好きですよ。
英語は少し上達したかな?
健太郎 英語はヒドいもんで、全然ダメなんですけど(笑)(フランス人の)コーチとのコミュニケーションは随分通じるようにはなってきましたよ。
限られた練習時間の一般アマチュアレーサーにアドバイスを
健太郎 イメージって大切だと思うんですよ。僕はYoutubeに映像をアップしたりしていますので、そういうのを参考に観てもらって、盗めるところは盗んでもらって、滑れない日はそれをアタマで何度もイメージしておいて雪上に立てる日にそれを試してみるとか、時間を有効に使えると思うんです。あと、一人の人から教えてもらうのもいいんですが、それだけに固執しないでいろんなものを柔軟に吸収できる気持ちも必要だと思います。時にはフリースタイルのビデオを観たり、いろんな人の話を聞く中で、スノーボーディングのイメージを作り上げていった方が幅が広がると思います。結果、どんどん上手になっていくと思うんですよね。
最後の今後の意気込みを
健太郎 シーズン残りのレースでファイナル進出とできればベスト8は狙っていきたいですね。待ってろ世界!(笑)ありがとうございました!
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